メッキが終わった製品に塗装を行うため、一つひとつ治具に取り付けます。
その際に、メッキの検品も兼ね、製品表面に付着してしまった汚れを取り除きます。
メッキ 形状や大きさのため、治具に引っ掛けることが出来ないものは、網様の治具に並べます。
ホックに使用する”バネ”など、裏表を判別して、重ならないように一つひとつ並べます。
樹脂を溶剤で希釈した塗料をエアーで吹き付けますが、均一性や塗料飛まつの付着率をあげるために、静電塗装を行います。周囲に飛散する塗料も少なく、環境負荷の小さな塗装方法です。
静電塗装は、高電圧発生装置により、製品側をプラスに、静電スプレースガンをマイナスに帯電させます。静電スプレーガンを通ってマイナスに帯電した塗料粒子はお互いにくっつき合うことなく製品のプラスに引き寄せられ、裏にも回りこんで、付着します。
吹き付けが終わった製品は、ジグごと焼付け炉をとおります。
焼付け塗料は、加熱されることで硬化する熱硬化性樹脂を使用します。
加熱が必要なため、金属のような熱に強い素材に限られます。
高温を掛けられない素材は、ラッカーやエポキシ樹脂などで塗装を行います。