鋳型に鋳造法の中で、最も古くから利用されてきたのが砂型鋳造です。 鋳型は文字通り珪(けい)砂に粘着材を加えて成型し、溶融した金属を流し込む方法です。
開発された粘着剤は数多く、鋳造の肌や精度、コスト、生産数等により選択されます。
一般的には木型と呼ばれる製品の原型を作り、これを元に砂で鋳型を作ります。
金型鋳造に比べ初期投資を抑えることができます。
砂型による製品の肌(鋳放ち面)には、独特の表情があり、装飾品の用途ではこの肌を得るために砂型鋳造を選択することもあります。
形などによりますが、美錠などをオリジナルで企画される場合等に適した鋳造法です。
最初に、
デザインをスケッチや図面にして、ご依頼いただきます。
これを元に、実際の作成が可能かといったことや、例えばベルトの美錠(バックル)であれば、革との組み合わせ部が問題ないか等を検討します。
平面上ですが、この段階で出来るだけ具体的にデザインを詰めておきます。
(※ソメスサドル株式会社様の美錠をお作りさせて頂きました。 掲載写真は、ソメスサドル株式会社様のご了解の下掲載しておりますので、他への転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。)
いよいよ平面だったものを立体に起こします。
立体にするためには、図面には記載されていない部分を補わなければなりません。
デザイナーの意図を汲みながら3次元に『翻訳』する作業が原型製作です。
職人のセンスと経験が製品の完成度を決めることになります。