フリクションプレスとは構造的にはスクリュープレスの一種で、スクリュー(ネジ)を回転することによって、スライドを上下させます。
この型式のプレスは非常に古く、ヨーロッパのブドウやオリーブを絞った木製圧搾機に由来します。これを、中世ドイツのグーテンベルグが印刷機に流用し、スクリュープレス機の始まりだといわれています。
スクリューの上部にはフライホイールがあり、これを挟む様に縦に動力で常に回転する2枚のフリクションディスク(摩擦板)が取り付けられています。これをリンク機構でフライホイールに左右交互に押し付けることにより、スライドを上下させることが出来ます。
作業者がリンク機構につながった手動ハンドルを直接操作します。クランク式の機械プレスと比べると、スライドが下降から上昇に切り替わる下死点というものがありませんので、最後の加圧加減は作業者の豊富な経験に依存しています。
また、フライホイールに蓄積された運動エネルギーを利用することにより、小回りの利く小型の機械でも瞬間的に大きな圧力を発生させることができ、金属にシャープな像を刻むことが出来るといった特徴を持っています。
フリクションプレスでプレスしたあとは、余分な金属が金型からはみ出しています。
はみ出た部分(チリ)を彫刻金型の外形に沿って作成した抜き型を使用して、トリミング(カット)します。
穴あけや中ヌキがある場合もこの段階で加工します。
(有)STAZZ様の「モダンパイレーツ」
真ちゅうによるフレクションは、細かい模様の再現が可能ですので、小さなパーツの中にブランドロゴなどの刻印が可能です。
飾り金具は、裏側に様々な構造をロウ付けできます。ホックを取り付けるときの”ホソ”をロウ付けするとオリジナルのホックができます。
また、割り足をロウ付けすることで、様々な場所に取り付けることが出来ます。
ワンランク上の製品作りにお役立てください。
手書きのスケッチから、金型作成用のデータを起こす事も可能(有償)ですので、ご相談くださいませ。